梅花の香り漂い
こんにちは。年が明けると「初春」「早春」などまだまだ寒い日々がこれから続く
ところを春の到来を告げる言葉が現れてきます。例年であれば会話はすれど1月、
2月こそ寒い季節を体感するのですが、今年はちょっと違うようです。
梅の開花
横浜市内の小生が住んいる自宅近所には毎年一番早く咲く梅の木があり、例年1月
中旬ごろにちらほらと開花を見ることができるのですが、本日すでに開花しており
ました。しかも結構たくさんの梅の花が咲いておりました。
ほんのりと花の匂いが漂い、凛とした梅の花の美しさに見とれてしまいました。
今年は暖かさがいつもの年よりだいぶ違っているようです。それが証拠に
福岡の太宰府天満宮の境内の梅が、昨年12月31日に開花して、これは
実に1997年以来20年ぶりとのことです。
菅原道真が京都で藤原氏の謀略により九州の大宰府の権師に左遷されたのは
901年のことです。菅原道真は幼少のころから梅の花を愛し、梅を題材に
した詩をたくさん創作していたようです。
京の都を離れる時に詠んだあまりにも有名が和歌があります。
「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花
主(あるじ)なしとて 春なわすれそ」
梅への思いは、大宰府に着任したとき、京都の自宅の梅が一夜にして飛んできた
という飛梅伝説が生まれました。
菅原道真が梅をこよなく愛したのは、寒い季節に他の花に先駆けて蕾をふくらま
す梅の強さと花から漂う香りに魅入られたのではないでしょうか。
まだ他の花や木々が冬の眠りから覚めない大寒の季節に、早春の陽を浴びて開く
梅の花は新しい年の季節の始まりを教えてくれているようです。