順風逆風

日々吹いている風を受けて。今を大切に思いのままに綴っていきます。

芸術の秋

こんにちは。北風が強くて12月の並の寒さになりました。みなさん風邪を召しません

よう気をつけましょう。秋をとおり越して冬になりそうですが、やっぱりもう少し秋を

楽しみたいですね。

芸術の秋という言葉があります。気候の温度や過ごしやすさから言えば春だって芸術を

楽しむことはできますよね。どうして秋なのでしょうか。見てみましょう。

展覧会の秋

芸術の秋は、美術の秋というフレーズが1918年に雑誌「新潮」で使われたものが変化

してこの言葉できあがったいわれています。もうひとつ言えば1918年の同じ年に

読売新聞が読書の秋をいう言葉を使っていますのでその影響もあるかもしれません。

また芸術祭という言葉が俳句の季語にあり、季節は秋となっています。

毎年11月3日前後して行われる文化庁主催の諸芸術の祭典が1946年(昭和21)に始

まります。演劇・映画・放送・音楽・舞踊・大衆芸能など広範囲にわたり,すぐれた

個人・団体に芸術祭賞,芸術祭奨励賞が贈られるのです。この芸術祭賞が秋に行われ

るので、芸術祭は秋の季語となり、芸術の秋も浸透してきたのではないでしょうか。

また二科展、日展院展はすべて、秋に開催されています。

各地の美術館も秋には特別企画展を催します。2016年秋に開催された東京都美術館

の「モネ展」は実に70万人の来場者があり、近年の中では大好評の展覧会でありまし

た。世界的名画を直接、生で見ることができるのは、本当に一生に一度しかないかもし

れません。そんな思いで絵の前に立つと絵から湧き出るエネルギーを感じます。

画家のこの絵を描いた時の思い、感情がカンバスに凝縮されています。

時を忘れて、絵を鑑賞し、作家の思いに耽る。

やっぱり秋なのですね。