順風逆風

日々吹いている風を受けて。今を大切に思いのままに綴っていきます。

旅の終わりは善光寺

こんにちは。今人気沸騰中の堺雅人主演真田丸の故郷、上田城跡をあとにして

信州旅の最終地は善光寺を目指しました。ちょっと長い距離ではありました。

上田城から約50Km弱の道のりを一般道で約1時間半、ひたすら走りました。

絶対秘仏

長野市内にある善光寺は意外ですが、無宗派のお寺なのです。本堂内には日本最古

と伝わる一光三尊阿弥陀如来を本尊としてこれは絶対秘仏とされていて、お寺の住

職といえども拝することができない。本尊が安置されている瑠璃壇の厨子のみを拝

することになります。

七年に一度の御開帳時には、絶対秘仏の本尊の分身として金銅阿弥陀如来及両脇侍

像が公開されています。本尊が絶対秘仏をされたのは、なんと西暦654年(白雉

5年)といわれ1350年も前からだれも拝したことがないという。

歴史の記録をたどると本尊は秘仏とされていますが、鎌倉時代の戦火時は、鎌倉八

幡宮の境内の土中に埋められたり、戦国時代には武田信玄豊臣秀吉徳川家康

と渡り、江戸時代に入って長野善光寺に安置されたようです。

本堂に入っていくと、もちろん絶対秘仏本尊を拝することはできませんが、何か

神秘的なぴーんと張り詰めた空気を感じます。

牛にひかれて善光寺

江戸時代には「一生に一度は詣れ善光寺」と言われるほど、地元地域だけでなく

江戸を始め全国各地から参拝者が訪れたようです。

「牛にひかれて善光寺参り」昔 善光寺近くに住んでいた不信人で欲の深い老婆

がさらしていた布を隣の家の牛が角に引っ掛けて走り出したのを見て、その牛を

追いかけていくうちに善光寺にたどり着き、それがきっかけで善光寺参りをする

ようになり、信心深くなり幸せに暮らしたとの言い伝えからこの諺が語られてき

ました。

 

 

国宝の本殿はその威容に圧倒されます。山門と仁王門も雄大さと穢れをしらない

造形の美しさ。さらに落ち着き払った境内の空気。参詣を終えると誰もがすがすが

しい心持になれます。

長い長いい年月、幾万の人々の願いを聞き続け、そして今も多くの信者の厚い厚い

信仰に支えられている善光寺。一生に一度は訪れたいお寺でありました。

軽井沢上田城善光寺と信州小旅行でした。