順風逆風

日々吹いている風を受けて。今を大切に思いのままに綴っていきます。

上田城跡へ

こんにちは。軽井沢への小旅行はうす曇りの中、上田城へと向かいました。

NHK大河ドラマ真田丸」の放映で地元の盛り上がりはいかなることになって

いるか興味深々で一路北国街道(国道18号)をひた走って行きます。

国道は下り坂

軽井沢が標高1000mもの高地であると改めて実感するのが、国道18号を

車で走ると下り坂がずっと続いていることです。軽井沢の隣の御代田町の境界

標識には標高926mの文字。ここからさらに左右に大きく曲がりを繰り返し

ながらまたまた下りが続きます。たまにジェットコースターで急降下する時の

ような一直線の急勾配に緊張させられるようなところもあり、少し感動します。

御代田町を抜けると小諸市に入ります。リンゴのふる里と呼び名があるほど

りんごの生産が盛んです。市の中心を緩やかな清流の千曲川が流れています。

次は東御市(とうみし)です。あまり聞きなれない市名ですが、それもその

はずで、2004年の合併でできた新しい市なのです。でも東御市には意外

と知られていない特産品があるのです。それはくるみです。長野県は全国一

のくるみの産地で、県下では東御市が一大生産地なのです。くるみの生産は

大正時代に遡り、大正天皇即位を祈念してくるみの木が植樹され、昭和に

入って生産方法、品種改良が加えられ、東御の特産品となっていったのです。

上田市カントリーサイン上田城。国道の標識にはお城のデザインが施され、

ここで標高は499mとかなり下界におりてきました。上田市内はそれほど

勾配はなく平坦は道がつづきます。国道からJR上田駅を目標に左に折れ、

鉄道の高架をくぐりさらに右に曲がると上田城跡が見えてきました。

上田城跡の賑わい

上田城は北側を山々に囲まれ、南には千曲川が横たわり自然の要塞に造られた

平城です。上田城の歴史物語は、大河ドラマのブームもあり今年になって知った

方も、以前からの真田ファンもおられるのでここでは割愛でよろしいでしょう。

それにつけても、観光客の人の多さに驚かされます。今年は大河ドラマが終わる

までに上田城を見ておかなければと思ってきている人がどれだけいるかわかり

ませんが、年配の人だけではなく、若い女子も結構おりました。

真田氏は関ケ原の戦いや大阪夏の陣、冬の陣での多くの武勇が江戸時代に入って

芝居や講談、本などで取り上げられ、広く世間に知られ、英雄として庶民の人気

ものになったようです。今は本丸の天守閣などはなく、本丸南櫓と東虎口櫓門と

西櫓門が残っているだけです。本丸跡には松や樫の木が天高くそびえています。

門をくぐると、真田神社があり真田氏と仙石氏さらに松平氏の全上田城主が祀ら

れています。

神社の参道南側脇には、上田城創建当時に植えられたされる樹齢400年の杉の

巨木の切株が残されています。切株が残された杉の木が上田城の凄絶な歴史を

一人見つめてきたのだろうかと思いに耽りながら、上田城をあとにしました。